スポーツ飲料を赤ちゃんに飲ませていいの?
哺乳瓶にスポーツ飲料を入れて与え続けると、赤ちゃんの上の前歯が重症のムシ歯になってしまいやすいです。
低年齢児は、一度甘い味を覚えると、お茶や水を飲まなくなり、保護者が中止しない限りスポーツドリングなどを飲み続けてしまいます。また、メディアの過剰な宣伝によって「体によい」と思っていたり、部活でスポーツドリンクを勧められて常飲したりして、ムシ歯が多発するケースもあります。でも、「飲ませないと脱水になるから。。。。」と思ったことはありますか。
そもそも、脱水時にスポーツドリンクを飲ませたほうがいいのでしょうか。答えは、No。水をのむと小腸から吸収され、全身の血管を通じて細胞の周囲に行き渡ります。しかし、細胞の中に水分が取り込まれるためには、電解質(イオン)であるナトリウムが必要です。脱水だからといって水分だけ補給しても、細胞の中までには十分とどかないのです。
激しい運動や大汗をかいた時、それに下痢の時は、水分だけではなく、ナトリウムなどの電解質も奪われます。そこで適度なナトリウムなどを補給するのに役たつのが、経口補水液(ORS)です。経口補水液は体から牛割れた体液、すなわち水分・電解質・ブドウ糖を補う液で、摂取することで速やかに体内に吸収されることで飲む点滴とも呼ばれています。