一般歯科では、むし歯の治療や欠けた歯の修復、抜歯など矯正治療や歯周病治療などの専門的分野以外の治療を行います。お口のトラブルでご来院いただいた際には、まず初診表の記入と検査・治療を一般歯科にて行います。
歯は食事の度にむし歯菌によって表面が溶け出す「脱灰」と、だ液により修復される「再石灰化」を繰り返しています。脱灰は食後数分で始まりますので、むし歯菌のえさになる糖質を歯磨きで除去することで最小限に抑えることが出来ます。そして、一度食べ物を食べたら2時間は間を空けましょう。そうすることで唾液が再石灰化をしっかりと行うことができます。だらだらと食事を採ってしまうと、歯の修復は追いつかなくなってしまいます。
自覚症状があるむし歯はかなり進行していると考えられます。う蝕部分を削り、詰め物の充填だけで済めばいいですが、場合によっては神経を抜く「根管治療」が必要です。夜寝ているときにズキズキする場合は、神経の一部が腐っている場合があります。温かいものがしみる場合は、神経の近くまで進行しているか、神経にまでむし歯が達しています。まだ穴が開いていない初期のむし歯の場合は、様子を観察し、進行すれば削って治療を行います。
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態。適切なブラッシングとフッ素塗布で治ることがあります。
エナメル質がさらに溶け出し、少し穴が空き黒ずんだ状態。まだ痛みはありませんが、冷たいものがしみることがあります。穴が空いてしまうと削るしかありませんので、むし歯部分を削り、レジンで補います。
エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進行した状態。冷たいものや甘いものがしみるようになり、ときどき痛みます。むし歯部分を削り、インレー(詰め物)を詰めます。
神経までむし歯が進行した状態。熱いものがしみるようになり、何もしていなくても激しく痛みます。むし歯菌に感染した神経などを除去し、内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、クラウン(被せ物)を被せます。
歯根までむし歯に冒された状態。いったん痛みは引きます。多くの場合、抜歯が必要です。抜歯後、入れ歯などで失った歯の機能を補います。
せっかく歯の治療をしてもらったら、永く大事にしていきたいものです。ところが、まれにむし歯の治療後にしみる感じが続くことがあります。ほとんどの場合2、3日で治まる場合は神経が過敏になっているために起こったものです。その他に、深いむし歯で神経を残す治療をした後も痛むことがあります。この場合はむし歯が神経に入り込んで歯髄炎になってしまっている可能性があります。痛みが続くようであれば神経を除去する根管除去を行います。