口臭のお話
1日の中で自然に増減する口臭は「生理的口臭」と呼ばれます。寝起きなどに臭いが強くことはありますが、一時的なものです(同じくにおいの強い食べ物による口臭も、一時的なものです。)
問題なのは「病的口臭」
一方、強いにおいを持続的に発する口臭は「病的口臭」と呼ばれます。いわゆる不快な口臭と客観的に認識されやすいもので、においの原因がなくならないかぎり存在し続けます。
原因には、歯周病などのお口の病気と、お口と繋がっている耳鼻咽頭の病気、内臓等の体の病気が考えられます。
よく「身体の病気のにおいが口からにおう」という話を聞きますが、身体の病気が発するにおい部質が血液に乗って肺に至り呼気として吐き出されるというのは、相当病気が進行した状態です。また「食べ物のにおいが胃から上がってくる」というのも、食道と胃の境界には括約筋があるため、普通はにおいの通り道は閉じられています。ですから、強い口臭の原因としてまず疑われるのは、お口の中なのです。