保護者がストロー飲みをさせたがる
口腔機能の発育上は、ストロー飲みは必要ありません。
しかし、飲み物をこぼされるのが嫌、保育園で水筒はストロータイプと指定されているなど、様々な理由で、ストローで飲み物を与える家庭を多く見かけます。舌まで届くストローで飲む事で、舌を前に出して飲む乳児嚥下が持続され、大切な成人嚥下機能を学習する機会を奪ってしまいます。
また、離乳食期におけるもっとも重要な事は、第一乳臼歯の萌出までに内舌筋を鍛え、嚥下圧を鍛える事で、これは口蓋形成にもつながると考えます。内舌筋や嚥下圧は、捕食したりコップから飲もうとする際に培われます。コップ飲みの際に唇を丸く包む動きをすると、自然と舌も丸くなりますが、この舌を丸める動きや食塊形成として働く舌の形を変える動きが内舌筋の動きです。