2025年05月19日
近年、透明飲料が空前のブームですが、透明ではない清涼飲料水と比べて、体への影響に違いはあるのでしょうか?
製造過程の違いによる体への影響はありません。しかし、糖質を摂取することによる体への影響は。透明でない飲料と違いはありません。
透明飲料といえば、水(ミネラルウオーター)や果物の香りがする水(フレーバーウオーター)以外、近年各社飲料メーカーがコーヒーや紅茶、色のついた炭酸飲料、ビールまでも透明にして売り出しはじめました。その背景には、「透明な見た目が健康に良さそう」「ダイエット中でも飲めそう」「時間や場所、周囲の視線を気にせず飲める」「歯にステインがつかないように」といったような消費者の持つ印象やニーズがあるようです。
製法は、コーヒー豆や紅茶葉などの香りだけを抽出する方法や、香料の添加によって本物らしくしているものがほとんどです。したがって、コーヒーの色味成分や紅茶の色味成分などが含まれない、無色の飲料が出来上がります。そのため、歯の表面に飲料の色素が沈着することを懸念している人が透明飲料を飲むことには、メリットがあると言えるでしょう。
甘味成分としては、糖類(砂糖、高果糖液糖、スクラロース、アセルファムKなど)が含まれています。砂糖や高果糖液糖を含む商品には、これらに由来するエネルギー表示がありますが、スクラロースなどの甘味料を含む商品は「0カロリー」と表示されています(「糖質●g」または「炭水●g」と表示があります)。一見低カロリーで良さそうに見えますが、糖質を摂取していることには変わりはなく、知らない間に糖質過剰摂取につながっている可能性があることは否定できません。
また、スクラロースやアセスルファムKは人工甘味料の仲間です。生体への影響として、血糖値上昇をおこさないため、食欲亢進を起こす可能性があり、甘味を強くかんじた人ほど一定時間後の食欲亢進が高まるとの報告があります。ですから”透明飲料”であってもなくても、日常的にペットボトルや缶入り飲料を摂取する習慣は、食欲増進によるエネルギーの過剰摂取などの悪影響を体に与える可能性があると知っておくことは重要です。
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